【2016年9月3日】
お店に置いてある「お客さんが自由に何でも書いていいノート」がおもしろい
先日、たまたま入ったカフェにこんなものが置いてありまして。
「何でも書いてみま帳」。
飲食店でたまに見かける"お客さんが自由に何でも書いていいノート"ですね。
なにげに
ナンバーがすごいことになっています。
個人的に
こういうノートは大好物でして、見かけるたびにじっくり読んで、自分も何か書いて立ち去ることにしています。
SNSでいくらでもつながれる時代だからこそ、これくらいのゆるさですれ違える感覚が楽しいのです。
ということでさっそく読んでみたのですが、「おいしいです!」みたいなお店へのメッセージにまじって、
何やら気になる書き込みがちらほらありましたので、ご紹介します。
今日から7月です。
熱中症になってしまいました。
リポビタンD飲んで、塩レモンあめなめて
ポカリ買って、美味しいカレーたべて。
もう大丈夫とのことでしょう。
だまれ、こわっぱ!
この手のノートではよくある近況報告ですが、
最後にいきなり『真田丸』の室賀正武の口調でキレています。
5行目と6行目の間にいったい何があったのでしょうか。
……たぶん、
言いたかっただけだと思いますけど。
ぼくはカレーがきらいだ。
まず見ためがダメ。みにくい。
まるでウ○○でしょ?
どうして食べれるのか聞いてみたいくらいだ。
だがこの○○様のカレーはちがった。
なにがちがうかは下記のURLへとんでくれ。
http/:(中略)co.com.jp
「ぼくはカレーがきらいだ」から始まり、猛烈なカレーdisを繰り広げた挙句、一転してお店のカレーを絶賛し、最後はウェブサイトに飛ばすという一連の流れのグルーヴ感がすごいです。
これからカレーを食べるお客さんが読むかもしれないということを一切考慮しない
「まるでウ○○でしょ?」のパワーたるやすさまじいものがありますね。
あと、URLはボカしましたが、見た感じお店のサイトではなさそうだったので、書きこまれた本人のブログでしょうか。
ただ、ドメインが
「co.com.jp」になっているところからすると、どうやら
本人もうろ覚えだった様子。
「たしか.co.jpか.comか.jpのどれかやろ! 全部つけとこ!」くらいのテキトーさがいいですね。
……いちおう
全パターンでのアクセスを試みたのですが、どうやってもサイトが発見できなかったので、単に
僕が盛大に釣られただけかもしれません。
3/1 大安と一粒万倍日の今日、ぼくはカレーをたべました。彼女ぼしゅう中です。
090-○○○○-○○○○
LINE ID:○○○○
3/3 彼女とカレーなう(^ω^)
「彼女募集中」からの「彼女とカレーなう(^ω^)」の流れがあまりにも美しく決まりすぎていて
涙が止まりません。
山田くんへ
挑発するのは止めてください。
だいたいの書き込みは内容を理解できるのですが、たまに
本当によくわからない書き込みもあって、これもそのひとつ。
シンプルすぎる一言がリアリティを醸し出しています。
山田くんとの間にいったい何があったのか、山田くんはなぜ挑発してくるのか、上のパックマンみたいな絵は何なのか、
そもそもここに書いて山田くんに伝わるのか……ミステリー小説みたいでドキドキします。
……そんな感じで、「何でも書いてみま帳」から気になる書き込みのご紹介でした。
最後に
何ともいえない味のあるイラストで締めたいと思います。
「なんとなくずっと記憶に残ってる絵」ってこういうのだと思う。
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