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【2009年4月21日】

そろそろ結婚について考える歳になったので、「婚カツ！」で勉強してみる

前にレビューした少女漫画誌デザートの「婚カツ！」ですが、単行本が発売されたようなのでレビューしてみたいと思います。

ちなみに本屋さんで探すときは、

ウェディングドレスを着て崖に必死でしがみついている瀬戸口先生の姿が目印です。

さて、気になる内容ですが、主人公でもある瀬戸口先生と友人のナツミは、周囲の結婚ラッシュに焦りを覚え始め、今流行りの婚活をスタート。瀬戸口先生はナツミとどっちが先に結婚できるか、罰ゲームを賭けて勝負することになります。

ちなみに罰ゲームの内容は、負けた方が女子高生のコスプレをして勝った方の結婚式で恥ずかしいスピーチをするというもの。……嫌すぎます。

理性的に結婚相手の条件を挙げるナツミに対し、瀬戸口先生はどちらかといえば恋人を直感で選ぶタイプらしく、「わたしはDNAに判断させるから!!　『この人の遺伝子がほしい!!』って思える相手と結婚する!!」とワイルドな宣言をかまし、ナツミに「こりゃまたおめでたい結婚観だこと!!」とツッコまれてしまいます。

そんな瀬戸口先生が最初に挑戦した婚活は合コン。例のゴルコンではなく、スタンダードな飲み会の方です。

お相手の男性メンバーは、山ピー似の24歳、T大卒26歳、DJ26歳と超ハイスペック揃い。期待に胸を膨らませていた瀬戸口先生＆ナツミだったのですが……。

わかる……わかるよ……だいたいこの手の情報ってねじ曲がって伝わってくるもんね……。

そもそも僕は昔から不思議に思っていたのですが、合コンに限らずお見合いなんかでも、下手したら詐欺で訴えられかねないレベルの写真を撮って事前に相手に渡しておくわけじゃないですか。なんで無駄にハードル上げるの？　と言いたい。そんなもん、期待すればするほどがっかり感が大きくなるだけですよ！　……いやまあ確かに僕とかの場合、真実を伝えてしまうとそもそも合コンもお見合いも始まる前に終わってしまうという悲しい現実があるわけなんですが。

それはともかく、人は見た目じゃない！　ということで気を取り直して合コンに突入した瀬戸口先生一行でしたが、ゴルコン編でも見たように、瀬戸口先生といえばツッコミの鬼。今回ものっけから下ネタ（しかも気持ち悪い方の）を連発する山ピー似24歳に耐えきれず、

瀬戸口先生の鋭いツッコミにより、合コン、崩壊。

飲み会終了後にひたすら反省する瀬戸口先生でしたが、むしろこのツッコミはある種の男には逆に喜ばれるんじゃないかと思うので、ぜひこの路線のまま結婚まで突っ走っていってほしいと思いました。

……とまあこういうエピソードが盛りだくさんで、他にもSNSに料理コンパ、花婿学校にお見合いパーティーと、現代の婚活模様を網羅した内容となっています。ギャグ漫画なので多少の毒と誇張はありますが、世間の結婚ビジネスについてもよくわかる一冊で、「だめんずウォーカー」とかのノリが好きな人には特にお薦め。

そういえば僕ももう28歳なので、どちらかといえば瀬戸口先生よりも僕が婚活をがんばらなければいけないはずなのですが、恐ろしいことにまったくあてがない状態ですので、「婚カツ！」を参考にして――むしろ僕が男性版「婚カツ！」を書くぐらいの勢いでがんばりたいと思います。

関連記事：「婚活する女たち」「官能小説を書く女子高生」――ぶっ飛び漫画誌「デザート」が今アツい


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