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【2009年8月27日】
※ただし元の素材がイケメンに限る
最近の乙女ゲーム界がどうなっているのか全然知らなかったのですが(僕は男ですしね!)、何やらダサ男を改造するというゲームが発売されたと聞き、面白そうなので公式サイトをのぞいてみました。
ゲームのタイトルは「Lucian Bee's」。
公式サイトの入り口にどでかく踊っている「全世界ダメ男ダサ男改造計画発動」というキャッチコピーを見る感じでは、想像していたよりも壮大なコンセプトのゲームみたいです。
プレイヤーは主人公のアンナとなり、全世界のダメ男ダサ男を改造して、最終的に良い男に仕立て上げていくという内容らしく、要するに昔TVでよくやっていた「旦那改造計画」のスケールをもっと大きくした感じと思えばいいのでしょうか……。
乙女ゲームにありがちな、とにかくイケメンをゲットしてゴールという恋愛シミュレーションとは一線を画しているところが面白そうですね。
ところでどうしてまた主人公がそんな任務をこなすはめになったのかというと、ストーリーはちょっと長いのですが、こんな感じ。
「世の中のダメダサ男を一人前のイイ男に改造せよ」 そんな極秘任務を遂行する秘密組織が、世の中には存在する―― (中略) 世界規模の音楽メーカー「エクスジェネレーション」が仕掛けた、全世界をターゲットにしたボーダレスアイドルグループ「ROMANXIA」 日本、アメリカ、イギリス、フランス、中国、アラブの世界の主要都市で行われたオーディションから選び抜かれたトップアイドルたちは、連日連夜TVを賑わせていた。 全世界規模的に、鳴り物入りでデビューした彼らだが、なぜかいきなりの――「活動停止」!? (中略) 6人のアイドル達は世間的に公表するにははばかれる程のダサ・ダメ男であり、実はメーカーが圧力に負けて各国から札付きのアイドル達を押し付けられただけ。 (中略) これではスポンサーも離れてしまう……ROMANXIAの復活を待ち望んでいるファン達のためにも、なんとか彼等を改造してもらえないだろうか? (後略) |
……ということで、色々とツッコミどころはあるのですが、まず曲がりなりにもアイドルとしてTVに出演し、ファンも多数ついていたということなら、すでに改造の必要はないぐらいのイケメンぞろいということではないのでしょうか。
別に私服がダサくても公の場に出る時だけスタイリストが衣装を用意すればいいじゃんと思うのですが……実際そういう芸能人もいるわけですし。
あと、全世界からダサ男を押しつけられるほどの圧力って想像つきませんし、そもそも圧力をかけてまでやることか、という気もします。
まあしかしこのゲームシステムを生かす設定を他に考えろと言われても思いつかないので、とりあえずこれはこれでよしとして、次に改造のターゲットとなるキャラクター(恋愛シミュレーションでいうところのヒーローポジション)を少しだけご紹介しましょう。
これがターゲット一覧。
……すでにだいぶキツい人が何人かいるんですけど、とりあえず気になるのはやっぱり一番左ですよね。
「もっ、萌ええぇぇええぇぇ〜〜〜!!」というセリフといい、ビン底メガネといい、今どきそれはないわというぐらいにステレオタイプなオタクのルーク・ロックウェルくん。……ってアメリカ代表かよ!
そのセリフとメガネのインパクトに隠れてしまってますけど、全身緑(しかもビビッド)の配色にアメリカ国旗をプリントした靴というコーディネートがまたすごい。これってむしろ、一周してオシャレじゃんと思えてきました。
そんな彼の内面は、
スーパーオタク&極度の挙動不審で女性とのコミュニケーションも苦手。性格は優しく、困っている人がいると手を貸さざるを得ないタイプ。アニメや自分が知っている話題だと究極にハイテンションになる。 |
……ということで、オタクのダメなエッセンスだけを抽出したような性格でした。
なぜか僕の心も痛むのですが、気にしないことにします。
続いてフランス代表。
名門貴族の子息にして国立歌劇団のNo.1 スター。容姿に恵まれ、ナルシストで女たらし……。
ということで、ファッションセンスには色々言いたいことはありますけど、なんかもうこれはこれで完成されているような気がしますし、モテるんなら別に改造の必要なくない? と思ったのですが、
ただし勉強はまったく出来ない馬鹿、規格外の常識外れでも知られる。 |
ということで、どうやら問題は別にあったようです。そういえばダサ男だけでなく、ダメ男も改造するゲームでしたっけ。
それにしても公式設定の文章なのに、「勉強はまったく出来ない馬鹿」て、なんという直球。
……いやまあ、言いたいことはすごく伝わってくるんですけど、もうちょっとこう、彼のファンのためにもオブラートにくるんだ方がいいんじゃないかなって思いました。
あと気になるのはやっぱり、この人。
一見女性ですが、実は16歳の男の子。ちゃんと流行の「男の娘(こ)」というジャンルも押さえてくるあたり、このゲーム侮れません。
いや、それって結局は男なんだろ、と思われるかもしれませんが、しかし公式設定では、「上海にある総合音楽の名門女子校『麗鈴(リーリン)学園』に通っている舞踏科の特待生」となっており、もはや本当の性別がどっちなのかさっぱりわかりません。
さらにすごいのは彼のその他の設定。
天才的な舞踏(ダンス)の才能を持つ顔とは別に、暗殺者『堕猫(デュオマオ)』として冷酷で自分や身内に害をなす者に対しては、人を人として扱わない一面を持っている。 |
暗殺者て。
もう完全にアイドルの面影とかこれっぽっちもないようです。というかむしろよくアイドルとして活動できたな、と逆に感心します。
もうこの人に関しては無理に改造とかしない方がいいと思うんですけど、どうですかね……。たぶん不用意に近づいたりしたら、人として扱ってもらえないんじゃないかと思います。
ということで他にも個性豊かなターゲットがそろっているのですが、そんな彼らを改造しようとする主人公が所属する組織「Lucian Bee's」の面々はこちら。
うーん……。
なんというか、ダサ男を改造するぐらいですから、さぞかしオシャレには自信があるのだと思いますが、ところどころおかしな人がいるような気がします。特に右から2番目の人とか。
気になったので彼の設定を見てみると、デンマークの建築デザイナーで通称「デザインドクター」。部屋が汚いと切なくなってポロポロ泣きはじめるそうです。……ええと、この少年も改造を受けた方がいいのでは……。
――ところで、そんな「Lucian Bee's」には宿敵が存在します。
その名は「ダーサイン」。
ダメ男ダサ男を生み出す謎の秘密結社ということで……さあ良い感じにわけがわからなくなってきました。
もう、一人ずつツッコんでいったらキリがないので、後は皆さんにお任せするとして、とにかく色々と弾けている乙女ゲーム「Lucian Bee's」のご紹介でした。これぐらい無茶やってくれた方が面白そうですね。
さて、今回の結論ですが、「ダサ男の改造」がコンセプトということで僕のような人間にも希望を与えてくれるゲームなのかなとちょっと期待したものの、ふたを開けてみればターゲットは全員がアイドルになれるほどの素材を持った潜在的イケメンだったわけであり、つまり現実は、
「頑張ればきっと大丈夫! キミもモテ男になれるよ!」
ではなくて、
「頑張ればきっと大丈夫! キミもモテ男になれるよ!」
※ただし元の素材がイケメンに限る
ということだったようです。
なあんだ! アハハ!
アハハ……。
ハハ……。
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