【2017年5月23日】
元エンジニアの僧侶と一緒に長野県塩尻市ワイン旅! これが究極の"おもてなし"ってやつか……
マルコです。
イイ感じに飲んだくれております。
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お見苦しいところを見せてたいへん失礼しました。
わたくし、現在、
長野県塩尻市に来ております。
……正直にいうと、塩尻に行ったのは昨年の話なので、ぜんぜん「来ております」じゃないんですが、まぁ細かいことはいいじゃないですか! ちょっと記事を書くのが半年遅れただけですよ!
ともかく、塩尻でワインを飲んでいるわけです。
ちなみに↑のマシンは塩尻駅前にあるFontana del Vinoというお店に置いてあるワイン注ぎ機で、
ボタンを押すとワインが自動的に注がれ延々と飲み続けてしまうおそろしいシステムです。
なぜ塩尻? しかもワイン? ということについてちょっと説明しておくと、
そもそも僕はワインが大好きで、過去にもちょいちょい
ワインを飲みに産地をめぐる旅をしています。
日本にはたくさんのワイン産地があるのですが、その一つが長野県塩尻市。ここはいつか行きたいな〜と思っていたのですが、そんな折、ちょうど別のお仕事で知り合った人がいまして……。
その方が、
まさに長野県塩尻市のお寺で副住職を務めておられる
小路さん。ガチのお坊さんです。
小路さんには、昨年の6月に
「最近の仏教のデジタル化事情について、本物のお坊さんに聞いてみた」という記事でインタビューさせていただいたのですが、そのときに「ワイン好きなんすよ」と言ったところ、「塩尻もワインが有名ですよ。もし遊びに来ることがあれば案内しますね」と嬉しいお誘いを受けたので、
本当に行くことにしたというわけです。
ということで、
本日の小路さんです。
ようこそ塩尻へ!
おひさしぶりです。小路さんも服を着るんですね。
そりゃ着ますよ! 裸で出迎えたらヤバイ人でしょう!
ああ、言葉足らずでした。普通の服を着るんですね。ほら、いつも仕事で会うときは法衣だったから……。
今日はお休みですからね。
いまいちお寺の勤務体系がよくわからないのですが、お休みもあるんですね。
はい。今日明日はマルコさんがいらっしゃるので有給を取りました。
なんかお坊さんの口から有給って単語が出るとヘンな感じがするな……。
ところで気づきました?
何がですか?
僕らの服装が
パーカーとパーカーでペアルックみたいになってしまいました。事前に服装を伝えとくべきだった……。
気にするところが中学生みたいですね……。
まあそれはいいとして、塩尻の印象はいかがですか?
なんか、めちゃくちゃブドウを推してますよね。
改札を出たらいきなりこれだし、
ワインを寝かせるための樽が台の代わりに使われていたり。
駅を出たところにもぶどうがなっていたり。
ワインブームですからね。塩尻の特産品なので力を入れているみたいです。
町おこし的な意味もあるわけですね。
町おこしといえば、コンビニには地元の天然水を萌えキャラ化したパッケージも。
さて、それじゃあ行きましょうか。マルコさんのために塩尻のワイナリーを見つくろっておきましたよ。
やったー! ありがとうございます! 試飲楽しみ!
あれ? どこへ行くんですか?
駐車場ですよ。
えっ!? ワイナリーって徒歩で行けないんですか!?
無理です。
ちょっと待って、じゃあ小路さんが運転するってこと? そうしたら小路さん、飲めないじゃん。
そうですよ。
え、何、じゃあ小路さんに運転手をさせて僕だけワインを飲んでまわるってこと……?
それ、僕、めちゃくちゃひどいやつじゃない?
ははは。いいんですよ、マルコさんに塩尻の良いところを知ってもらえて楽しんでいただければ私はそれで。
小路さん何なの? 仏なの?
僧侶です。
***
……そんなわけで、ワイナリーめぐりの旅へ出発!
ちなみにこの旅は当初、こうやってレポートするつもりがなかったので、道中の写真は少なめです。
あまり細かくワイナリーの紹介をしてもアレなので、はしょっていきますが、こちらは
井筒ワイン。
ワイナリーではたいてい試飲を実施していて、それぞれ個性ある味わいを楽しむことができます。オンラインショップでも購入できて、個人的にはちょっと高いけど「NACメルロー樽熟」と「シャトーイヅツ」が大好き。もちろん、ここでも購入!
いやーおいしかった。井筒ワインで井筒ワインを味わえる日がくるとは……。
それはよかったです。次のワイナリーに行きましょうか。
せっかくなので、向かいながらまた仏教事情のお話を聞かせてくださいよ。何か僕らが知らないような豆知識とか。
そうですね……。最近ですと、仏具は携帯性を重視したものが流行っているというのはありますね。
携帯性?
ええ。折りたたんでコンパクトにできるようになっていたり、重量が軽く設計されていたりするんですよ。
夏場に檀家をまわるのとか暑くて大変そうですもんね。
めちゃくちゃ暑いですね。長距離は自動車やバイクを使いますが、歩きだともう大変で……。
ライターの仕事も歩き回るから、ノートPCやカメラはできるだけ性能が良くて軽いものを選ぶのと同じですね。どの業界も現場は大変だ。
そうですね、数珠なんかもできるだけ軽いものを使うんですよ。一般の方は重い数珠を好まれるんですけどね。
仏具も変わらないようでいて、だんだん改良されているんですね。
もちろんですよ。最近はお仏壇に立てるろうそくもLEDになっていますからね。
えー!? それ……いいんですか?
いいんですよ。お年寄りのひとり暮らしとかですと、ろうそくは火事になる危険性もありますから、むしろお子さんからはLEDにしてくれと言われることもあるんです。ろうそくが危ないとなると、だんだんお仏壇に手を合わせることも減ってきてしまうでしょう。LEDにすることで、手を合わせる機会が増えると思えば、そちらの方がいいんです。
なるほど。あくまで目的は故人を思って手を合わせることで、そのための手段は時代に応じて改善されていくべきなんですね。
とか言ってる間に次のワイナリーに到着!
ここは
五一わいん!
実は先ほどの井筒ワインの目と鼻の先にあるワイナリーなのです。この二つは徒歩で行ける。
五一わいんで僕が好きなのは、ちょっと高いけど桔梗ヶ原メルロという赤ワイン。他にもユニークなワインがたくさんそろっています。
もちろん試飲します。
よく飲みますね……。
なんか、すみません。
私はぶどうジュースを試飲するので大丈夫です。
はー、おいしかった! ここでも何本か購入して、さあ次いきましょう!
ところで、個人的に気になっているのがお坊さんが着る法衣なんですけど……。
↑これってお坊さんによって色が違うじゃないですか。何かルールがあるんですか?
ええとですね、まず↑の写真で私が着ている黒い服が「色衣」(しきえ)といって、これは階級で色が決まっています。で、その上に着ているのが「お袈裟」(けさ)で、これは法要などの場面で着ける色が決まっているんです。が、普段は比較的自由に色を選べるので、お坊さんによって茶色系、紺色系、緑色系など好きな色と柄を着けるんですよ。ちなみに私のお袈裟は「萌黄」という色です。
なるほど、つまりお坊さんにとってのおしゃれポイントなんですね。
まぁ、そういうことですね。
そんなお坊さん豆知識を聞いていたたら最後のワイナリーに到着!
信濃ワイン!
ここはすごいですよ……。
何ですか? これ。
信濃ワインがワイン造りを始めた記念のワインで、昭和31年につくられた秘蔵の最古酒なんですよ!
えっ、昭和31年!? 飲めるんですか……?
「拾万円也」って書いてあるから、売り物なのかな。ということは飲めるってことじゃないですかね。
はー……すごい。
仏教の教えもワインも、時を超えるんですねえ……。
取ってつけたようなまとめ方ですね。
さすがに買えないけど、別のワインの試飲はします!
贅沢な飲み比べ! もちろん購入!
……ということでワイナリーめぐりはこんな感じですけど、いかがでした?
最高でした! というか何から何まで本当にありがとうございます!
いえいえ、お泊りは松本ですよね? 夜は松本のおいしいお店を予約しておきましたから、これからそこへ行きましょう。
なんというおもてなし……まさに仏……。
僧侶です。
ということで松本へ移動! ものすごく雰囲気のいい古民家みたいなお店に連れて行っていただきました。
席に着くや素早くメニューを取り、手際よく注文をこなす小路さんに
元大企業社員の片鱗を見る。
この旅はもともと記事にする予定がなく、写真は記念のつもりで撮っていただけなので、ここからあまり写真がありません! とりあえず最高にいいお店でした!(雑な感想)
食事の後は松本の町を散策。
すごく雰囲気のある町並みなのですが、連休の中日だったからか誰もいない……。
「いつもはもっと賑やかなんですけど……!」とちょっと悔しそうな小路さん。
歩いていると由緒正しそうな神社を発見したので、お坊さんと一緒だけどいいのかなと思いつつ入ってみると、
カエル大明神……?
調べたら45年くらい前に建立されたものでした。
この後、小路さんと別れ、この日はこのまま宿へ戻り就寝……。
翌朝、再び小路さんと合流して「せっかく松本に来たし」と松本城の見学へ。
もはやただの観光ツアーと化している。
ちなみに松本城は天守が国宝指定された5城の一つで、その黒い見た目から「烏城」(からすじょう)とも呼ばれているとか。
松本城、久しぶりにきましたよ。
どれくらいぶりなんですか?
妻との初デート以来です。
……なんか、すみません。
そんな松本城で忍者に遭遇したりしつつ……。
怒涛のような長野旅、終了ー!
※いい写真がないのでワインで失礼します。
いやー、ほんと小路さんのおかげで楽しめました! ありがとうございました!
いえいえ、塩尻を楽しんでいただければ嬉しいです。最後にこちら、プレゼントです。
こ、これは……!!
少量生産かつあまりの人気ですぐに完売してしまう上にワイナリーでの店頭販売もなく数少ない酒屋さんで販売している他は抽選での発送販売のみという激レアなワインじゃないですかー!
誰に説明しているんだろう……。
前に食事をご一緒したときマルコさんが「城戸プレミアム飲んでみたいんすよ、城戸プレミアム……」とつぶやいていたので、地元の酒屋さんで探して手に入れておきました。
うわあああ! ありがとうございます! 小路さんすごすぎ。「プラダを着た悪魔」のランウェイ編集部でもやっていけますよ。
そんな小路さんを見込んでもう一つお願いがあるのですが……。
はい、なんでしょう。
以前、
対談させていただいたとき、こう仰っていましたよね。
BLって知ってます?
……!
(この反応、知ってるな)最近、BLで密かなブームが来ているのが「お坊さんBL」、略してボーズラブなんですけど、やっぱりうちとしてはちょっとそのあたりの話も聞いておかなきゃなって。
(中略)
個人的には語りたいことは山ほどあるのですが、私にも善立寺副住職かつ妻子持ちという立場がありますので、ちょっと公開の場ではコメントできかねます。
(中略)
……ん? 「公開の場ではコメントできない」ということは、非公開の場ならコメントできるってことですか?
……ノーコメントとさせてください。
(ありだな、これは)じゃあ、いつかそういう場を設けることができたら出演してくださいね。
……。
実はあのとき話した
"そういう場"が設けられそうなんですよね……。
!!
と、いうことで……。
2017年5月27日、渋谷のイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」にてトークイベント「カフェオレ・パーティー」開催ですぞ〜!
すでに告知した通り、出演は僕、妹、そしてスペシャルゲストとして小路さん!
今週の土曜日なので、行けるぞ! という方は
チケットご購入の上、ぜひ遊びに来てくださいね!
当日券も出ると思うのですが、もしかすると満席で入れない可能性もあるので前売りが確実です!
イベントの詳細はこちら。ざっくりした概要は下記の通りです。
【開催日】2017年5月27日(土)
【時間】開場11:30 開演12:30 終了15:00(予定)
【会場】東京カルチャーカルチャー(渋谷)
【出演】マルコ・妹・小路さん(僧侶)
【チケット料金】前売り2,500円(要ワンオーダー) 当日3,000円(要ワンオーダー) 現在発売中!
それではまた次の記事をお楽しみに!
これ、何の擬人化かわかる? いろいろな意味でとんでもないBL漫画を見つけてしまった
5月27日の「カフェオレ・パーティー」イベントグッズ公開します!