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マルコ【2009年1月11日】
「妄想ボイスCD」という、すごい内容のCDがあるらしい
読者の方からメールで「面白いCDがあります!」という情報をいただきました。
何かと思ってリンク先を見に行ってみると……。
その名も、「妄想ボイスCD」。
自ら「妄想」と言い切っているところに突き抜けた覚悟を感じる商品ですが、気になるCDの収録内容は、10人の男性キャラがCDのリスナーに向かって告白しまくるというもの。
10人のキャラクターにはそれぞれ個性豊かな設定が用意されており、
「文科系高校生」「エリートサラリーマン」「ヤンチャな小学生」「不良中学生」「初老執事」「ヴィジュアル系バンドマン」「戦国武将」「スポーツマン」「エースパイロット」「王子様」
……と、どんなニーズにも対応できる布陣です。
それにしても、「戦国武将」だけ浮きまくっているような気がしますが、最近の戦国物の人気を考えればこれはむしろ正しい判断と言えるでしょう。また、リンク先に飛んでいただくとそれぞれのビジュアルを見ることができますが、「王子様」の表情がなぜかやたらムカついてしょうがないのは僕だけでしょうか。
まあでもビジュアルはこの際どうでもいいのです。CDですから。大事なのはやっぱり声。
ということで、妄想CDは声にも手を抜きません。
「緑川光」「置鮎龍太郎」といった人気声優に加え、芸人のアメリカザリガニを起用するという隙のないラインナップ。
……正直、アメリカザリガニといえば、僕はモンハンでアメザリクロウを使ったときの甲高い叫び声が脳内再生されてしまい、あまり嬉しくないのですが、プロフィールを見ると彼らは声優としても活躍しているようですので、ここに名前があるのは別に不自然なことではないようです。
次に注目したいのは、このCDのコピーです。
今回のターゲットは日本中、いや地球上の女子全員! このCDは違法薬物より気持ちの良い合法麻薬です! 男子だって女子に贈るプレゼントに最適!もちろん男子だってこれを聴いて、告白未経験者はスキルをあげるべし!いやいや自分用に・・・もOK! |
と、かなり興奮気味にまくしたてており、商品開発者の意気込みがひしひしと伝わってきます。
さて、ひとつずつつっこませていただきますと、「ターゲットが地球上の女子全員」というのはいくらなんでもふかしすぎですし、「違法麻薬より気持ちの良い合法麻薬」というキャッチコピーも、言いたいことはわかるのですが、かなりギリギリだと思います。
また、「男子だって女子に贈るプレゼントに最適!」とありますが、男がこれを女子にプレゼントするのは確実に地雷だと思うのでお気を付けください。
最後の「自分用に・・・もOK!」は……まあ欲しいものは仕方ないですよね!
ところで、この妄想CDには別バージョンがあるようで、リンク先の画面を下にスクロールすると出てくるのが、「腐女子に捧げる告白CD」というもの。
なんと、先ほどの10人が、今度はリスナーではなく別のキャラクターへ向けて告白の言葉をささやくという仕様になっているようです。
……同じ乙女向けでも、一瞬にして方向性が変わってしまいましたが、たぶんメールをくださった読者の方としてはこちらをメインに紹介してほしかったのではないかと思いますので、レビューしてみます。
――この「腐女子」向けCDの特徴は、要するに先ほどの10人がそれぞれカップルとなって愛の言葉をささやき合うというもので、なんと全キャラクターがすべてのキャラクターに対しセリフを持っているとのこと。
つまり、10人×10通り=100パターン!
(※追記2回目)↑間違えてた……メールでご指摘いただきました。数字に弱すぎる自分が哀れになってきましたが、「10人のうち2人を選ぶ組み合わせは45通りしかありません」とのことなので、
45パターン
ですね。そもそも“自分と自分のカップル”とかどこのドッペルゲンガーだよ。
さらに、リンク先の説明によると、
全キャラクターがすべてのキャラクターに対して、受けと攻めを連発させます。 |
ということなので、
45×2=90パターン!
……これだけのボリュームがCDに詰まっています。
なお、先ほど「10人の中で戦国武将が浮いている」と書きましたが、もちろん「戦国武将と不良中学生のカップル」みたいなパターンも用意されており、軽く時空を超えた内容に仕上がっているようです。
ちなみにその場合の会話例は、
「おぬし寒いだろう。拙者の近くにこい」「別にお前の近くにいたいわけじゃねえけど・・いいよ」 など |
……と、不良中学生がツンデレだったことがわかったところで、そろそろ僕が説明できるレベルの話ではなくなってきたので、このへんで終わりにしとうございます。
あ、そうそう、僕が知らなかっただけなんですが、この妄想CDという商品、シリーズ化されていて結構有名みたいですね。
今回紹介したのは女性向けのCDでしたが、
M男向けの「おしかりCD」や、委員長好きのための「委員長CD」など、どれだけニッチな市場だよ! と言いたくなるようなCDがすでに発売されているようです。
――それらはまた機会があればレビューしてみることにしましょう。
今回はもうお腹いっぱいです。
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